花と人間

hiroshikaro2008-06-15

 今年は花作りに取り組んでいる。4月の中旬に種まきをした「向日葵:ひまわり」の種が殆ど芽を出し、小さなポットに植え替え、プランターや花壇に植え替え間もなく大きな大輪を咲かせようとしている。
 先月連休の時にポットに移し、そして15センチ程の大きさになった所でプランターや花壇に植えたり、友人に上げたりして現在に至っている。
 移植先(ポット、プランター、花壇)、移植場所(日当たりの善し悪し)、土の状況、水のやり方によって全然生長が違うのは当然かと思うが、正にその様子は人間の成長と同じである。

 しかし、向日葵は皆、名前の通りお日様に向かって生長する姿には感動させられる。一緒に植えた花なのに生長の度合いが違い、生長の早いものの陰になり、お日様が見えなくなると、茎を曲げてでもお日様を拝もうとしている姿にも感動させられる。向日葵の生きる目標は「お日様」、その目標に向かって皆真剣に頑張っている姿は、我々現在に生きる人間が学ばなければならないことである。
 概ね、花壇に植え替えたのが一番生長が良い、次はプランター、そしてポットの順である。適当な時期に人工的な環境:ポットから自然環境:花壇に移植することで早く逞しく成長する姿。人間に例えると適当な時期に親離れさせ社会に出してやることが大切である。いつまでの可愛い可愛いといって水をやったり肥料をやることよりも、適宜花壇に植え替え、向日葵自ら天水や土の養分を吸収し大きくなり大輪の花を咲かせることの大切さを学んだような気がする。
 可愛い可愛いと育てているのは、親の自己満足?であり、決して子どもの成長の為にはならないと云うことも学んだような気がする。
 花や動物を育てることは、自らの心を穏やかにさせたり、癒しの効果があると同時に、それらを育てることを通じて、どう生きたら良いのか?ということも知らず知らずの内に学んでいると思う。
 園芸福祉活動は「草花を育てて幸せになろう!」という合い言葉で進めていますが「草花を育てて生き方を学べることも」も勉強できたような気がします。