長岡大学文化講演会

hiroshikaro2008-07-02

 今晩ホテルニューオータニ長岡で「長岡大学文化講演会」が開催され、放送大学教授の宮本先生から『若者の自立支援とキャリア教育』と題して基調講演があり、その後、長岡市国際交流センターの羽賀さんはじめ7名の方々でのパネルでディスカションが行われました。
宮本先生は、冒頭「現在の若者は社会的弱者」「平和な現代社会でヌクヌクと大きくなった若者は、忍耐力が足りず、社会適応力に乏しい、社会弱者である!」と言われました。
 講演テーマの『若者の自立支援』何か昨今私が一生懸命取り組んでいる『障害者の自立支援』と同じだな?と思いながら講演を聴いていました。
 現在400万人も居ると想定される「フリーター」、そして200万人も居るといわれている「ひきこもり」正にこれらの方々は現代社会の障害者であると思いました。

 宮本先生が話されたキャリア教育のノウハウは、障害者の社会参加のための教育・施策に直に利用できるな!と思いました。
 宮本先生が、最後に言われた「現代社会には、問題を抱える若者が人間的に生きる場、働く場がない」というようなお話をされましたが、現代社会に無いのではなく、都会に無いだけで、我々の住む地方には、若者、障害者が活躍できる農園芸という素晴らしいフィールドがたくさんあります。
今、園芸福祉活動に取り組んでいる我々は、「園芸福祉」という新しいフィールドで、障害者や現代社会で病んでいる人たちを受け入れることを積極的に考えています。
しかし、残念ながら日本の農政は、まだまだ工業や他産業、そして他国の農業の生産性に負けないよう効率ばかりを日本の農に期待し過ぎているため、日本の農は、いわゆる社会弱者を受け入れるような懐の深さを持ち合わせていません。
誰でも好きな人が自由に日本の農に参入できるような農地法、農業基本法を見直せば、本来「日本の農」が持つもっともっと大きなパワーが満ち溢れてくるのではないかと思います。
一事が万事、国の政策は中央?都市部で形成されるため、農が無くなった都市部では農の効用など知る術がないのか?
官僚も学者もそして政治家も、もっともっと地方の生活、農業のことを良く理解し、日本の農を活用すれば、若者や障害者という社会的弱者の自立支援の施策がどんどん具体化され、若者、障害者問題も解決するのではないかと思いました。
 若者や障害者は都市部で暮らすのではなく、地方に回帰することが、若者や障害者の自立に繋がると確信しています。