長岡戦災資料館リニューアルオープン

hiroshikaro2008-07-01

 本日10時半より「長岡戦災資料館」の移転・開館記念セレモニーが挙行されました。
長岡戦災資料館は、丁度5年前の7月に大手通旧イチムラデパートの1階にオープンしました、長岡句集を風化させることなく、次世代に確実に伝えていくということを目的に開設され、ボランティアを中心とした運営形態でこれまでやってきましたが、市街地再開発に伴い建物の取り壊しが行われたために長岡市城内町2−6−17号 森山ビルに移転・開設しました。

 移転には30名のボランティアの方々が、展示品の移動、新しい資料館への陳列などを担ってくれたとのこと、本当に頭が下がります。正に、長岡の米百俵の精神が具現化した行動ではないかと思います。
 空襲で被災された関係者の方々、殉難された遺族の方々からの遺品等の提供、そして、昔の記憶を辿っての被災地図の作製等、2度と戦争は起こしてはいけないと固い決意をされた関係者の方々の協力があって、本日の開設、運営がなされているのだと実感しました。
 昨年サイパンを訪れる機会があり、グアムからサイパンへ移動する時、飛行機の窓から見えた島:テニアン島の写真が展示されてありました。
そのテニアン島から長岡空襲のB-29が飛び立ったと説明が書かれていました。また、広島原爆のB-29エノラ・ゲイ号も確かテニアン島から飛び立ったと記憶しています。

終戦から既に63年も経っていますが、今もなおテニアン島には米国空軍が駐留していますし、世界の米軍基地は未だなくなりません。
資料館の2階は旅行社が入っていますが、3階は企画・常設展示場 講義室となっており、遺族から寄せられた殉難者156名の遺影が掲げられていました。児童・生徒が資料館を訪問した際に、空襲体験談を聞いたり、戦争の学習をしたりするスペースだそうです。
長岡市民はもとよりたくさんの人たちが当館を訪れ、戦争の悲惨さを学習し、2度と戦争を起こさないという決意を新たにして欲しいと思いました。