国際交流と今の若者

hiroshikaro2008-07-25

 昨日の午後は長岡大学留学生アドバイザー連絡会に出席しました。
 現在長岡大学には48名の中国人、そして15名のモンゴル人計63名の留学生が学んでいます。アドバイザーとはその留学生の里親となって、慣れない長岡での生活を支援して上げたり、悩み事の相談に乗って上げたりする役割を持っています。
小生も5年前からモンゴル人のアドバイザーを引き受けましたが、毎年長岡へ来たばかりの時に連絡し「ご飯でも食べに来ないか?」といって誘う、以外は留学生も勉強やアルバイトに忙しいようで、その後我が家に遊びにくるのも1〜2回程度でした。しかし、町中や道で会えば元気よく挨拶してくれますし、皆優秀な学生ばかりで新潟大学へ進学したり、ロータリークラブ奨学金を貰ったりする留学生もおり、そのような彼らとばったり何かの機会に会うのも楽しみの一つです。
何れにしても昨日の会の大きなテーマは、留学生とアドバイザーとの交流が少ないので、アドバイザー連絡会で何か企画してみてはとの提案もありました。しかし、我々連絡会は留学生のための会であるので、もし留学生が主体で何か企画できるのであれば、留学生も参加しやすく、留学生自身が楽しめる会になるのか?と思いましたので、出来れば留学生の高学年がアドバイザーとの交流を企画してくれたらと思いました。
また、連絡会には2名の男女、3年生の中国人留学生が出席してくれ、去る5月12日に発災した『四川大地震』への義援金の募金活動で103万円も集め、中国大使館に届け、そのことに対し崔中国大使のから礼状:感謝状をいただいたとののことでした。また、来週は大使主催の返礼のレセプションが東京で行われるとのことで、そこに留学生そして先生も招待されたとのこと非常に喜んでいました。

 それ以上に留学生、そして先生が高く評価していたことは、この義援金の募金活動を通じて、これまで余り交流のなかった日本人学生との交流が活発になり、「チャオ・ニャン:日本語で架け橋」という会を立ち上げたとのことで、先般は留学生、学生、そして先生の有志40名ほどで初めて咲花温泉へ1泊旅行してきたとのことでした。
昔は『国際交流』といえば、直ぐに『水洗便所、ナイフとフォークそしてシャワーの整備』を連想し、何か特別なことをしなければならない、ご馳走を食べさせ、観光地に案内し接待しなければと思った20〜30年前に比べ、現在は外国人の人口も1%を超え、それも我々が子どもの頃に思っていた外人イコール白人・アメリカ人以外の我々と同じ肌の色顔つきをしたアジア系の外国人居住者が増えた現在、国内に於ける国際交流の意味合いも大きく変化したように思います。
裃を脱いだ裸の付き合い、お互いの気持ちを理解しながら肩のこらない交流こそが真の交流ではないかと思います。
学生同士ばかりではなく、地域の人たちそして子どもたちとの交流ももっと積極的に展開できたらと思うと同時に、留学生ばかりではなく、日本人の学生も同様、大人や地域の人たち、子どもたちともっと交流しなければならないと思いました。これまで当たり前であったことが当たり前でなくなってしまった。つまり、外国人留学生どうこうよりも、まず日本人の若者にどうこうしなければならないと思う昨今です。