兼続ゆかりの地「会津若松と米沢」

 兼続ゆかりの地、会津若松と米沢へ行ってきました。
 会津は豊臣政権下、そして米沢は徳川幕府の下、上杉景勝の所領となった地、その家臣であった直江兼続が活躍した土地でもあります。
 兼続は来年NHKの大河ドラマ天地人」の主人公であることであることから、最近一躍脚光を浴び有名になった人物です。
 我が長岡市の与板城にも7年余、領主として執政したこともあり、現在、与板も長岡も皆「兼続」「兼続で」で沸き立っています。先の8月3日の花火大会では豪華絢爛の『天地人花火』を打ち上げ、当日は、直江兼続に関係する市長:南魚沼、上越、新潟、会津若松、そして米沢の市長が長岡に結集し、兼続のシンポジウムが開催され、益々兼続への熱は高まる一方です。
 米沢も会津若松も来年の大河ドラマによる観光客の誘致に一生懸命で、幟やポスターなど至る所で見かけ、長岡も負けずに頑張らなくてはと思う程でした。
 会津若松も米沢も観光都市?沢山の観光客で賑わっていましたが、今回訪問して感じたことは、観光客のお目当ては、人物であり、歴史建造物であるかも知れませが、両市においてお土産屋が大繁盛しているのを見て、観光客の真のお目当ては、やはりお土産と美味しい物のように感じました。
 若松城そして上杉博物館の隣には必ず大きなお土産屋さんがあり、米沢などは大手ショッピングセンターと見間違えるほどの盛況ぶりで、山形名物 さくらんぼ、米沢牛、ずんだ、だだちゃ豆、お酒などありとあらゆる特産品が並んでいました。

 正に、日本人の観光客は『光』を見に来るのではなく、『土産を買いに』そして『美味しい物を食べに』来るのだと感じました。
 長岡にも立派な国営公園や県立博物館・美術館、そして東山ファミリーランド、長岡郷土資料館、山本五十六記念館、河井継之助記念館、そして悠久山等の観光名所がありますが、残念ながら何処へ行っても「こしひかりのおにぎりや切り餅」が食える訳でもなく、そして全国一の酒蔵の数を誇っているのに、そのお酒が買える訳でもなく、また、だれもが旨いという長岡の枝豆や茄子、かぐらなんばん、もってのほか:食用菊等の長岡野菜が食べられる訳でもなく、とにかく只只真面目の公園、博物館があるというだけでしかありません。
 本気になって観光を活性化するのであれば、展示物の内容の充実、施設の充実も大切ですが、もっと食と土産をリンクさせた観光開発を進めるべきかと思いました。
兎に角、福島、山形の観光振興へのどん欲さは大変参考になりました。