玉川温泉 1

hiroshikaro2008-09-10

 先日機会あって玉川温泉に行って来ました。
 玉川温泉に宿泊するのはなかなかの至難の業とのことですが運良く一泊だけすることが出来ました。玉川温泉は知る人ぞ知る効用あらたかなる天下の名湯であり、酸性の強い温泉、北投石ラジウム温泉そして岩盤浴温泉として知られています。
「医者に余命数ヶ月と、さじを投げられた方」が最後の頼みと訪れられる温泉としても有名です。「ガンが治った!リュウマチが治った!○○が治った」というように、湯治される方は様々な難病と戦われておられる方々が殆どであり、通常の温泉、湯治場とは全く違った雰囲気の温泉でした。
部屋にはテレビも冷蔵庫も無い、トイレ、シャワーも無い、病気と闘うためには、俗世間にある様々な誘惑的な物事は出来るだけ排除し、治療に専念出来る環境を整えているように思えました。
食事は大食堂でのバイキング形式で、それぞれの料理のカロリーもきちんと標示され、それぞれ好きな者を自らの判断で食べているといった感じでした。

また、長い人は3週間程滞在されておりますので、その間にいろいろな方々との交流もあり、自らの病の状況を話し、聞いて貰うことで、それぞれ心の安らぎを得ると同時に、治療への意志を強くされているようにも感じられました。
俗世間と離れ、規則正しい生活そして食事、人に指示されるのではなく、自らの意思で治療し生活している様子を垣間見て、現代は医者の判断に任せ、科学的な検査により病状を診断し、化学的な薬や物理的な器械により治療をし、自らの治癒能力を評価しない日本医療に大きな疑問を感じました。