障がい者の進路?

hiroshikaro2008-09-30

 先般、障がい者の卒業後の進路について福祉保険部に質問したところ行政側からは、「ここ数年は障がい者の受入れ場所は充足している!」との回答を得ました。
 しかし、その後養護学校で障がいの子どもを持つ保護者の方々や授産施設で働く方々と意見交換をさせてもらった所、行政の言う「受入れ場所」は「授産施設」や「福祉工場」「就労支援センター」などといった「障がい者が終日滞在できる場所」言い方を変えれば「箱」であり、通常の人が自分の夢や希望を持って進む進路とは大きな隔たりがあるので、もっと障がい者の希望が叶えられるような、そして障がい者の能力が発揮できるような受入れ場所:進路を開拓したいとの意見が出され、現在取り組んでいる農園芸分野での就労促進を図らなければならないと実感しました。
障がいがあることで、職業の選択は規定されますが、現在は、障がい者にとっての選択の自由は非常に狭く、授産施設等は、行きたいから行くのではなく、仕方ないから行っている人も少なくないと思いました。
 言い方はきついかも知れませんが、これまでの福祉行政は「障がい者を受入れる箱を作ったり、その箱に障がい者を押し込んだりすることが、仕事であったと思っていなかったでしょうか?「真に障がい者の希望や夢を聞き、それを叶えるような基盤整備をして来たのか?」という大きな疑問を感じています。

憲法には職業選択の自由が保障されておりますが、障がい者には選択の自由どころか、選択することすら出来ない、本当に貧しい就労基盤に気付きました。
 また、障がい者の家族や関係者も「障がい者職業選択の自由など主張し過ぎると、我が儘ばかり言うな!」と怒られるのではないかと遠慮我慢をしてきていたのではないかと思いました。
 障がい者の一般就労を促進するためにも、障がい者職業訓練の充実、指導的な役割を果たすジョブ育成、そして障がい者を受入れてくれる企業の開拓を行政そして政治としてしっかりしていかなければならないと思います。
 まずは、私がこれまで培ってきた農業のノウハウ、人脈を活かして、障がい者の農園芸分野での就労を実現させたいものです。