食の危険 1

 先週、国際農業者交流協会関東甲信静越のブロック営農会議で横浜税関の食品輸入現場:ストックヤード(倉庫:保管場所)を見学した。
 兎にも角にも毎日「日本の食の安全」に関する報道がなされているが、このストックヤードを見学し、マスコミ報道されない、国民が知り得ない「食の危険・健康の危険」を実感すると同時に、指導官庁でである農林水産省はじめ厚生労働省経済産業省、そして財務省の対応に大きな疑問を感じた。
いずれにしても、見学と同時に怖くて外では食事ができないということも実感した。
 海外から来るたくさんの「塩蔵食品」シソの実から始まり、シソの葉、細いタケノコ、野沢菜、レンコン、キュウリ、ナス、ザーサイ、大根、菜の花、マイタケ、蕗、タラの芽、マッシュルーム、醤油、油などありとあらゆるものが海外から特に中国、台湾からの輸入品として横浜港付近のストックヤード:倉庫、場所(空間)に保管?野積みされていたのには驚いた。
 これらのものは「食品」としてではなく「原材料」として輸入されているので通常は書類審査のみで輸入されているとのことで、輸入されてからも「食品」としての管理ではなく、原材料としての管理が行われていた。
 輸入塩蔵野菜は、国産の野菜価格に比べ10分の1以下。低価格が理由でこれまで年々輸入量は増加してきたとのこと。
塩蔵の塩分濃度は15%となっているが、塩分だけで何か月の何年も横浜の暑くて湿潤な気候の中で野積みされていて腐らない訳がない?
塩以外に何かが入っている筈だとのことだが、説明してくれた方は「???」であった。輸入元である商社は、輸入した一部を売れれば、それで元が取れる、当然、全部売れれば儲かるので、一定量売れてしまえば、例え売れなくても野積みのままに放置してある。何年も野積みされているものもあるとのこと。通常で考えれば、冷蔵庫に入れておいても1ヶ月位で腐るのが普通なのに、正に「???」である。
私のお気に入りの安い居酒屋なんかはみなこれらを材料にして使っているのではないか?瓶詰の野菜や季節の料理など、私が一番好きなもののほとんどが、これらを材料として使われていると思うと、さすがの私も食欲よりも、健康を気遣う気持ちが大きくなり、正にメタボの自分にとっては、減量の動機づけとしては一番であると思った。