運転免許更新

 5年に一度の免許更新に行ってきました。証紙代金2800円の支払い、申請書類の作成、視力検査、必要事項のタイプ打ち、そして写真撮影で一連の手続きは終了し、その後約30分間の「優良講習」出席で40分ほどで更新手続きは完了しました。
 優良講習会では15分ほどのビデオを見ましたが、日頃気にしていなかったことを気付かせてくれる非常に有効な内容でした。

    1. 運転中の携帯電話の禁止:携帯に意識が取られることは、すなわち自らの視界が奪われてします。
    2. 夜の走行注意:下向きライトでは40mしか照らせないので、60kmの速度では非常に危険である。
    3. 飲酒運転の禁止:酒が判断を狂わせる。酒を飲んだ事故は保険がおりない。また被害者、加害者ばかりではなく、それらを取り巻く多くの人を不幸にしてしまう。
    4. 居眠り運転:無呼吸症候群と疲労運転の禁止
    5. 後部座席のシートベルトの着用励行

 便利さだけで、日頃自動車の危なさや恐ろしさを認識せずに運転してしまっていた自分を見直す良い機会でもありました。
 沢山の老若男女が免許を持っており、だれもが運転する、出来るような世の中となりましたが、視力をはじめ身体的な衰え、反射神経の衰え、そして判断力の衰えを感じるようになったら、自動車も益々「走る凶器化」してしまうことを認識し、免許証の返納手続きを促進させると同時に、運転適性試験等を行い、不適格者には更新させないような措置を講ずることも必要であると強く感じた講習会でもありました。
 運転する人、個人の権利、自由も大切ですが、適性を欠いた運転で人を傷つけるようなことがあっては本末転倒です。
 優良講習で手続きや講習が簡素化することは一般市民にとっては歓迎されることかも知れません。しかし、今日のように自動車本体の安全性能が上がっているにも拘わらず、交通事故による死傷者数は一行に減少しないのは、免許更新のやり方にも大きな原因があるような気がします。
 小生は18年前にドイツの免許証を貰いました。その免許証は未だ有効です。ドイツでは更新手続きはありません。写真は30歳に撮った時のものです。「当時はドイツは更新手続きが無くて良いな!」と思いましたが、今は更新手続きで自らの運転を反省すると同時に、運転適性について再確認、再検査する必要を強く感じています。