魔法の農法:無肥料・自然栽培

hiroshikaro2008-11-15

 あぐらって長岡で「日本の農業の実態と自然が持つ力について」と題して ナチュラルハーモニー代表の河名秀郎氏の講演を聞いてきました。
 作物を栽培するには「農薬も化学肥料そして有機肥料もいらない!」という正に魔法のようなお話に、最初は半信半疑の状態でした。しかし、宇宙や太陽、地球、そして月の関係などのお話や、小生がヨーロッパに居たときに勉強した スイスの哲学者・教育者であり農学者のルドルフ・シュタイナーのバイオダイナミック農法の話を聞いてみて、なるほどなと、納得・共感しました。
 作物を育てるのは正に人間の健康管理と共通ししてる。
血の巡りが悪くなれば人間も病気になる。作物を育てるのも土壌の状態が悪くなれば良い作物は育たなくなる。育たない環境の中で収量を上げるために、肥料や農薬を使ってしまってきた。これまで肥料や農薬を使い続け、使い過ぎてしまったことで、土壌が病んでいる。
「丁度がん治療と同じように治す為に薬などのを使って治療を始めてしまえば、薬を切らしてしまったら命は終わり」といったのが正に現代農業である。
土壌がきちんとしていれば、肥料も農薬もいらないというのが今回の講演のテーマであり、無肥料・自然栽培の理念とするところです。
 きちんとした土壌であれば雑草と作物、害虫と作物の共生が図られ、自然界の中での調和が保たれる事で、土壌つくりと自家採種が大切であり、それが確立されれば、目に見えないエネルギーによって作物は生長していくのだという自然の不思議についての話もありました。
 様々な農法や農耕技術があり、その数の協会があります。しかし、今回の河名さん実践をとおしてのお話は、信頼して実際に自分でもやってみたいという気持ちさせました。
 様々な農業が営まれている平場地域での無肥料・自然栽培の実践は難しいかと思います。しかし、中山間地などの小規模で隔離されているような農地での実践は可能であると思います。
この農法が成功すれば中山間地農業の振興につながる素晴らしい方法になるのではないかと思いました。
是非、山古志や太田、小国、そして我が地元栖吉でも無肥料・自然栽培を試してみたいと思いました。