マレーシアからのお客さん 3

hiroshikaro2008-12-01

 温暖な気候のマレーシアからミゾレの降る長岡へ来た訳なので「寒い、寒い」夜、お風呂に入ったらというと「寒いので朝シャワーを浴びます。」本当に別世界に来たという印象でした。
幸いかな土曜日は天気が良かったので、10日前に降った雪が残っていると思われた八方台(標高567m)へドライブに連れて行きました。
 途中森立峠の周辺へ行くと、日陰に雪が残っており、初めての雪の感触に大騒ぎ、次男と雪投げをして遊びました。
 麓は未だ紅葉の名残があり、赤く染まった葉っぱを見て「きれい、きれい」と日本語で感激していました。
 また、葉っぱが1枚もなく柿がたわわに実っている風景に感激し、是非1個食べてみたいと言っていました。

 八方台から軽井沢、一之貝、北荷頃を経て、栃尾の道の駅オリナスへ、そこでジャンボ油揚げを食べ、揚げ餅を食べ、そして天ぷらうどんを食べ「おいしい、おいしい」の連発でした。帰りに乙吉のお寺のお墓を訪ね、日本の火葬、埋葬、お墓について話してやりました。
その後小生の実家を訪ね、神棚と仏壇、そして仏壇の前の遺影、仏間に掲げられている沢山の父がもらった感謝状や賞状を見てびっくり、親しく日本語で積極的に語りかける母に驚き、そしてお目当ての柿を食べさせてもらって帰ってきました。

 日本を訪れる殆どの外国人は「日本はハイテクランド、何でもかんでも電気や機械がやっている。」との先入観を持ってやってきます。しかし、東京はそうであるかも知れませんが、地方にはローテクもあり、自然も文化も習慣もそして風俗も今もなお力強く生き残っています。
そんな日本の優しさに触れた彼は「自分のマレーシアのふるさとと同じだ!」と言い、心から長岡が好きになったようでした。
とかく私たちは、外国のお客さんに、日本人が喜ぶ観光地や新しいところを見せれば?と思いがちですが、日常の生活、田舎の風景を見せてやることの方が、先入観と違うギャップから、大きな感動と印象を残すのではないかと思いました。同時に、案内した私にとっても彼の感動する姿を見て、ふるさと長岡の素晴らしさ、実家の素晴らしさを再認識した半日のドライブでした。