農園芸分野における障がい者の仕事おこし! 1

 昨日一昨日と農水省経営局の女性室長と一緒に、県庁(農林水産部、福祉部)、JA、農業会議、市役所などを訪問し、障がい者の農園芸分野での就労の場作りについて協力支援のお願いをして来ました。
 障がい者の農園芸分野における就労は正に、私が今一生懸命取り組んでいます園芸福祉の一分野です。今、福祉の中で一番遅れているのが障がい者福祉、中でも知的障がい者、精神障がい者の自立支援が遅れているように思えます。
 以前にも書きましたが、医療、福祉が発達したお陰で、障がいを持った子でも世に出て、そして生きて行くことが出来るようになったことは素晴らしいことです。しかし、その子ども達が成長し、社会に出て自立することに関しての環境整備はまだまだ不十分です。
 養護学校の小中等部に通う子どもたちは、毎朝指定されたバス集まりスクールバスで通っています。バス停までは保護者が送迎します。肢体不自由な子どももおり、低学年の頃はおばあちゃんでも車で送迎出来るが、子どもはだんだん大きくなる、一方おばあちゃんは体力がなくなる、どうにか家の前まで迎えに来てくれないか?との強い要望が寄せられたことがありました。教育委員会に頼みましたが、結局その要望は叶えられませんでした。
 一方、老人福祉はデーサービスセンターから送迎車が出され、戸口から戸口への送迎がなされています。
 将来のある子ども達に対しても老人同様の措置が何故出来ないのか?大きな疑問を感じたのは市議会議員になって間もない頃でした。
 親御さん達は、そんな子どもを残して先に行ってしまう。後ろ髪を引かれる思いで老いそして死んでいく親御さん達の気持ちを考えると、障がい者の福祉をどうにかしなければと思いました。
 障がいがあるからといって普通の学校、教室、クラスでは勉強することは出来ず特別支援学校:いわゆる養護学校や特別支援教室に入り、他の子ども達と隔離されて?勉強している状況は、行政の「囲い込み」政策的な感がある障がい者の教育、そして福祉、そんな状況を園芸福祉でどうにかならないか?と考え、現在一生懸命になっています。
 いろいろな方々と話をすればする程、障がい者の自立、就労について一生懸命にならなければならなとい思う今日この頃です。