雪の無い正月

hiroshikaro2009-01-09

 一昨年同様今年も少雪傾向のようです。
除雪を請け負っている業者とっては本来降るべき時に雪が降らないのは大きな痛手ですが、長岡の場合は以前より委託契約を結んだ除雪車に対しては「待機料」支払っていますので、雪が降らなくて、外仕事があればこれに越したことはありません。
 因みに今、私の住んでいる地区では大きな土木事業が4つも実施されています。

  1. 稲葉川放水路建設事業
  2. 稲葉川現川拡幅事業
  3. 下助川現川拡幅事業
  4. 川東中央地区ほ場整備事業です。


これら農地と関わりのある事業:工事は、通常稲刈りが終わった10月から、春田:代掻きが始まる4月中旬頃までの半年間で行われなければならず、雪の長岡では降雪時期に行なわれるのが通常です。
そういった意味では、今年は雪が殆ど無く、工事も非常に「はか」が行っているように見受けられます。工事業者にとっては、雪がないことは正に喜ぶべきことであると思います。
しかし、雪の長岡の挨拶で「今年は雪が少の〜て、いいの〜」という、雪が降らないことを喜ぶような挨拶は、ちょっとタブーのようです。
雪が降れば(風が吹けば)桶屋がもる?式で、雪が降れば除雪を請け負っている土建業者、除雪機を売っている農機具店、除雪道具を売っているホームセンター、長期的であれば、消雪パイプ用の井戸掘り業者等、雪の長岡では、これまで「雪国産業」が栄えて来ておりましたが、平成に入って少雪傾向が続いてきており、加えて昨今温暖化現象で、これらの雪国関連産業は衰退の一途を辿っているようです。
雪国の人々に取っては、昔から雪は印象が悪く、雪に「害」を付けて災いのように捉えて来ました。しかし、その災いに対応すべく昭和年代は雪国産業が生まれ育ち、なくてはならないものとなって来ましたが、そろそろ雪の長岡でも「平成の少雪」に対応するような、新たなる産業が生まれても良いではないかと思うと同時に、晴れて「雪の降らないことを喜べるような長岡」になったらいいな〜と思う今日この頃です。