農業分野のおける障がい者の就労支援セミナー

浦和での開会式

 16日はさいたま市浦和、18日は胎内市黒川で「農業分野における障がい者支援セミナー」を開催しました。両会場とも当初の定員150名を大幅に上回る220名以上者参加者があり、関係者の関心の高さが伺われました。
 特に現場である授産施設や作業所で働いておられる方の参加が多く「自立支援法導入後の混迷している障がい者福祉制度の中でどうにかしなければ!」というようなせっぱ詰まった悲鳴のようなものを感じました。
 加えて、大企業のような障がい者を受け入れる環境が整った分野とは違い、家族や小規模の経営体が中心の農業分野においては、障がい者受入に対する国の支援制度を活用することは難しのが現状です。
 部屋の中で紙箱を作ったり、ネジを巻いたりする作業よりも、植物や動物などに接する農作業はバリエーションがあり、そして生き物に接するということで、癒しやリハビリ効果も高く、障がい者が働く場として最良の分野であると確信しました。

  農林水産省厚生労働省の担当者も出席されましたので、農園芸分野における就労促進の為の制度の拡充を訴え、同時に、障がい者と受け手、そしてボランティアによる新たなる組織:社会的協同組合の立ち上げが必要であること、そして一般市民の障がい者の理解が必要であので、障がい者と一般市民が参加する交流イベント等の開催が必要であることを、パネルディスカションのコーデイネーターとして強く訴えました。
 最後にこれから今回参加された方々のネットワークを構築し、皆で情報を共有しながら障がい者の就労の促進に努力し、誰もが安心して暮らせる社会づくりに頑張ろう!と纏めました。

 今回、開催事務局を務めたことで沢山の方々と知り合うことが出来、帰り際握手をしながら、皆笑顔で「がんばろ!」と言って再会を誓いました。
 そして、このセミナーを契機に新たなる運動を起こそうと決意を新たにしました。