餅つきとドッチボール ドッチがドッチ

中国人留学生

 恒例の「旧正月餅つき大会」を栖吉コミュニティーセンターで開催しました。小学生60名、中学生6名、長岡大学の留学生8名、日本人学生2名、そして大人の関係者10名の80余名の盛大な餅つき大会となりました。
 インフルエンザの流行で10名程の欠席がありましたが、参加した人たちは元気一杯、3升餅を3回つきました。

 第1回は幻の餅米「大正餅」をつき、何も付けないで食べてみました。こしのある実に延びる餅でした。2回目は当地の特産「こがねもち」、こちらは黄粉とあんこで食べてみました。そして3回目はドラッグストア買った品種が明示されていない餅米をつき、雑煮で食べてみました。
 どれもつきたてでしたので好評でしたが、最初の「なにも付けない餅」は、何かしら味が付いていないと美味しく感じられない、特に濃い味でないと味を感じないという現代っ子の特性か、一番の餅の筈なのに評価は一番下のようでした。

 味の付いていない食事は不人気な現代、美味しいコシヒカリの銀しゃりよりも、おむすび山などの味が付いているおにぎりの方に人気がある。化学調味料の甘みや旨みに冒されている現代、味音痴:味盲になってしまったことを深く反省しなければならないと思いました。
 中国人の留学生には初めて杵と臼見、当然つきたての餅も初めてだという学生も殆どで食文化の違いも分かりました。
 開会の時にことも達に聞いたこと「美味しいおもちを食べるのを楽しみに来た人?」僅か5名ほどしか手が挙がりませんでした。「ドッチボールを楽しみに来た人?」半分以上の子ども達が手を挙げました。

 今年で10回目を迎える餅つき大会、日頃食べることの出来ない、杵と臼でついた「つきたての餅」を食べるよりも、皆でワイワイやるドッチボールの方に興味があるのかと分かったら、次回からは餅つきを止めドッチボール大会にしようかと思いました。
 飽食の子ども達、そして体を思い切って動かす機会がない子ども達の実態を見たような感じもしました。