定住自立圏構想

 昨日開催された議員協議会で総務省が推進している「定住自立圏構想」が提案され、長岡市はその構想の線香実施団体全国22圏域のひとつとして名乗りを上げたことが発表されました。
 定住自立とは何なのか?説明資料に掲載された趣旨には、
中心市と県林市町村が様々な分野で相互連携することで、かく自治体が共存共栄しながら自立的、持続的な地域作りを進めるもの。
 一定規模以上の市を中心市として、その中心市と近隣市町村が協定によって役割分担し、地域の魅力を高め、安心して暮らし、生活に必要な機能を確保出来る地方圏を形成することをめざす。」と記されています。
 長岡市中心市とする小千谷市見附市出雲崎町、川口町で一つの圏域を形成すると謳ってあります。この圏域はいわゆるこれまでの「広域行政圏域:広域行政組合」の地域と合致しています。
 長岡市中心市とした圏域で連携される項目としては、
1, 高度医療ネットワークの構築
2, 低炭素社会の実現をめざした新たな環境リサイクルの連携
3, 情報通信基盤の整備
4, 公共交通ネットワークの維持・強化
5, 危機管理・防災体制の連携
6, 消防広域再編と消防救急弥山のデジタル化
等が揚げられております。
 圏域での連携は必要不可欠の課題だと思いますが、結局は合併出来なかった自治体同士の連携であり、合併の補完事業に思えます。
 私は、「定住自立」という言葉だけを聞いて「今ある枠の中で連携を強化してどうかするというような構想・考えでなく、圏域内の定住人口を増やすため、地方都市:例えば長岡市の医療福祉の連携、交通アクセス、生活環境の素晴らしさなどの魅力を全国発信し、過密で防災的に非常に脆弱な首都圏の大都市からの人口移動を促すような施策であるべきではないか。それを補完する事業であるべきではないか。」と提言しました。
 今こそ、大都市から地方への人口移動を促すことで、均衡の取れた国土の活用が図れると同時に、安心・安全、かつ快適な生活が送れるのではないかと思いますが、政局・選挙そして自らの立場の維持に懸命な東京に住む政治家や官僚にはそのような発想・構想は出てこないのだろうか?と思いますが???