働くこと

hiroshikaro2009-02-07

長崎県雲仙市にある南高愛隣会のコロニーエンタープライズを訪問しました。
当施設は、知的障がい者就労継続支援A型対応施設で35名もの利用者が働いていました。
 強力粉100%と塩と水で作り上げた無添加手延べそうめんを中心に年間256トンも製造、売上は2億円近くになるとことで、目標を掲げ、皆一生懸命働いている様子に感動しました。
 挨拶も素晴らしく、そしてなんと言っても笑顔が素晴らしさに驚きました。これまで私が訪問した事業所は殆ど利用者の皆さんが黙々と働いており、そして、どちらかというと静かな雰囲気に中、我々がお邪魔するといった感じでしたが、今回の事業所は、働く利用者の方々の活気に溢れ「我々の働く姿を見てくれ! 生き甲斐を感じて働いているのだ!」という「ようこそ!どうぞ!ウエルカム!」といった感じで、利用者の方々の誇りのようなものを感じました。

 自立支援法が施行されてから、事業所で働く利用者は「どう生産性を上げ賃金を稼ぎ出すか?」という命題に向かってやってきたいよう感じがあります。
しかし、満面の笑顔と元気な挨拶に触れ、働くということは「唯一金の為だけではなく、自らが生き甲斐を持って生きるためのもの」であると教えて貰ったような気がしました。
 「経済的に問題ないから働かなくて良い。」「福祉が充実しているから障がい者は施設に居れば良い。」というような考えではなく、障害をもった人が生き甲斐を持って生きるためには、働くことは必須条件であると思います。
 まず、生産性や効率の事を考えるのではなく、人間らしく生きるためには働くべきであり、その働く場を作るのは社会、公共、我々の役目だと強く感じました。
 
 兄弟施設で作られたお弁当をいただきました。
 給食サービスでも約2億円の売り上げだそうです。