ドカベン球場

 新潟県民待望のプロ野球の公式戦ができる球場がビッグスワンの近くに建設され、この7月のオープンを目指して急ピッチに工事が進められているが、「命名権」の問題で揉めていると報道されている。
 命名権の売却は昨今の流行となっているが、管理費の一部をその命名権売却費で賄うことは一定の理解を示すが、市民、県民が「命名権」売却に対しての反対署名まで集めていることを考えた場合、果たして他の施設と同様に扱うべきものかと思う。
 公共施設は公共が資金を出して建設するもの、本球場は国体の会場として建設したという第一義的な目的はわからない訳ではないが、その後の管理・運営コストも考えないで建設したのだろうか?
往々にして公共の施設は建設費そして管理コストがかかり過ぎるため「箱もの行政」として批判されてきているので、その管理コストの一部を金持ちの「1企業」に賄わせようとするのが「命名権」の売却である。命名権売却で管理コストの一部は賄われたとしても、今回の騒動でのイメージダウンは、今後の新球場利用にも大きな禍根を残すのではないかと思うし、たぶん命名権を買う企業は、買収後署名活動をしたグループの批判の的になってしまう恐れから、手を挙げる処は出てこないのではないかと思う。
 今後この問題が深刻化すれば折角の新球場に傷がつく恐れがあるので、知事は早めに命名権の売却を断念し「ドカベン球場する」と英断を下した方が良いのではないかと思う。
その決断こそが市民、県民を沸き立たせ、ビッグスワン同様、球場にたくさんの観客の足を運ばせることになるのではないかと思う。
プロ野球、オールスターが来れば当然TV中継もされる訳なので、バックネットの下の広告やスコアーボード下の広告など多種多様のスポンサーから協賛を頂いて管理コストを賄うことの方が、県民球場として運営していくように思えるが?
実際、昨夏オープンした長岡の県営プールは、命名権を売却しているため、プール内にはその命名権取得企業以外の広告看板は見当たらない。すっきりして利用者としては歓迎するところだが、管理コストのことを考えると???