名古屋防災市民の方々との交流会

震災時の説明をする代表

 昨日、小国の有志の方々と一緒に名古屋市の防災市民の集まり、NPO法人レスキューストックヤードのメンバー25名の方々と「中越地震の対応と復旧・復興の取り組み」について名古屋市熱田区役所で意見交換をしました。
 東海地震が間近に起こる!と予想される中で、東海地方、名古屋市周辺では防災組織の結成が盛んのようで、名古屋市ばかりではなく、隣接する愛西市蟹江町日進市、そして尾張旭市からの参加者もおられ活発な意見交換会となりました。
 参加された方々からはコミュニティが大切であると認識され、防災リーダー会やボランティアコーディネーター等の組織化を強調されていました。
 確かに、大都市のような住居が密集し、居住スペースの少ない所に於いては、災害時の食糧・トイレの確保、災害弱者と云われる高齢者や障害者の方々の対応をどうするかということが大きな課題と思います。そういった意味から隣近所での共助が大切ということは云うまでもありません。

 しかし、一緒の話している方に「あなたの自宅は大丈夫ですか?地震でも壊れませんか?」と問い掛けたところ「昭和55年頃に建てた家なので耐震設計がされているか?は定かでない」と答えられました。
「何故調査をして対応しないのですか?」と質問したところ「お金が掛かる!」と云われましたので、震災時の我が家の対応をお話しし、出来るだけ速く耐震化対策をされるよう提案しましたし、最低でも「寝室やいつも居る部屋は筋交いなどを入れたり、家具を固定したりするなどして対応して下さい!」と云いました。
 地震に対しての防災は、まず、震災時、自らの身の安全を守ること、次に、家族、隣人を守ることが大切と思います。
 行政の施策も個人財産である家の耐震化を強く求めることよりも、震災後の対応策、例えば避難所となる学校の耐震化、自主防災会の組織化、非常用物資の備蓄等に力が入っているように感じますが、まず「命」を守る観点から、住宅の耐震化策について、より具体的かつ実現可能な施策を提案していかなければならばならないことを改めて認識しました。