日本の最高学府 東京大学

hiroshikaro2009-04-06

 上野不忍池から徒歩10分足らずの東大キャンパス。煉瓦造りのどしっとした建物。しかし、窓は埃で汚れ、裸のガス管はさび付いており、煉瓦も至る所で欠けている。日本の最高学府東京大学、それも一番の難関東大医学部の校舎である。

 最初は使用されない古い校舎か?と思ったが、正面玄関に回ると数人の学生が出入りしていたので、正に現在も使用されている校舎だと分かった。
 昨今の医師不足、医師の卵がこのような悪い環境で、勉強しているようであれば、産婦人科や小児科の医師が不足するのも理解出来るような気がした。
 法文系の校舎になると医学部に比べ多少ましのようであるが、古い建物といった感じがする。

 外観だけ見ているとドイツの都市へ迷い込んだような錯覚に陥るし、昔はさぞかし立派でかつ素晴らしい建物だったのだろうなと想像されるが、手が入れられていない現状で、学生のいない日曜日などは、言い過ぎかもしれないが、廃墟のような感じさえした。

 構内の庭は枯れ葉や枯れ木が散乱し、壊れたビニール傘やゴミも目に付き、透明の自動ドアは、ぶつかるのを防ぐためか白いテープが無秩序に貼り付けられているのを見ると、ここが若者の憧れの大学なのかと疑いたくなった。
 こんな環境では「夢も希望も湧かないのでは?」とも思った。
精気と活力に溢れる若者にはもっと良好な環境を整えてやらなければと思うが、金のない現代はまず教育費が切り捨てられる。これでは次代を背負う若者は育たない。今だからこそ「米百俵の精神」を思い起こし、教育に積極的に投資しなければならないと思うが??
是非、みなさんも時間があったら東大の門をくぐって見て下さい。

工学部化学棟はエアコンなどが24時間稼働しているので、轟音を立てている建物であった。