地方自治経営学会

hiroshikaro2009-05-24

先週末地方自治経営学会に参加してきた。講師は頻繁にテレビに出ている浅野史郎宮城県知事、増田寛也総務大臣片山善博鳥取県知事、政治ジャーナリストの福岡正行氏など有名講師陣であった。
地方分権道州制、国と地方の関係を中心に勉強したが、講師の方々は異口同音『政治や行政の主体主役は国民・市民である筈なのに、政治家や役人は自らが主役かのような錯覚を起こしこれまで数々の過ちを犯してしまい大きな借金を負うようになってしまった』ということを指摘された。誰のための政治・行政なのかを再度自覚して行動しなければならないと思った。

 また、講師の方々講演は天職と思わせる程、1時間という割り当てられた時間内にきちんとまとめ上げ、ウイットの利いたシャレを混ぜた人を引き付ける話術にも大きな感銘を受けた。 
前知事の方々はそれぞれ大学の教授をされているようであったが、大学教授だけ飯を食ってきた人たちとは違い、役所、知事という現場の経験を持っての講演であったので実に迫力もあった。
 今回出演されたほとんどの方が、東京大学それも法学部を卒業され、中央省庁で官僚として働き、その後首長(知事、市長)という政治家に転身され、そして現在は大学教授という経歴を見るに、やはり東京大学が日本の官僚界、政界、そして学界を牛耳っているのだとも思った。
20数年前「東大解体論」という理論が取りざたされたことがあったが、今もなお東京大学が変われば社会も変わるような気もしているが、東大出でなくても素晴らしい人材は数多いるのだが、それらの方々の登用が進まないのも現実であると思う。