新型インフルエンザ

 訳の分からない「新型インフルエンザ」の流行のお陰で、子どもたちの京都関西地方への修学旅行が中止になったりして大きな波紋を広げる中、我が長岡市の国際交流事業に於いても姉妹都市であるアメリカフォートワース市やドイツトリア市との交流にも大きな影響を与え、この夏の交流事業がことごとく中止になってしまい残念でなりません。
 確かにこのインフルエンザは新型であり、また世界的に注目されていますので、甘く対応すべきではないかと思いますが、発症してから既に1ヶ月余りが経ち、実態も概ね明らかになり、対処方法も具体化され、世間も落ち着き始めたのに、何故2ヶ月先のプログラムまで中止にしなかればならないのか私には解せない話です。
 感染を防ぐためには人の動きを制限することが一番大切な対処方法であるのは理解できます。しかし、症状も当初予想していたよりも軽く、通常冬期間に流行するインフルエンザと同じ様相のものであると判断されているのに???
 マスコミの過剰反応、そしてそれに増して行政の過敏なる反応は、政治家のマスコミを利用したパフォーマスに思えてなりません。
その政治家のパフォーマンスに右往左往させられ、子ども達が楽しみにしていた修学旅行や国際交流が中止や延期となることに大きな違和感を抱きます。
 リーダー(政治家)は多くの情報を集め、そして正しく判断、市民を導くことが務めである筈なのに、世間の風潮に流されて「安全第一」という言葉に惑わされ、余りにも消極的になってはいないか、きちんと検証する必要があると思います。
 今はやらないでじっと時が過ぎ去るのを待って皆が忘れ去ることを待ち、忘れ去ったら動き始めることが日本人の知恵なのかも知れませんが、グローバル化した現代においては時代錯誤的な対応ではないかとも思います。