三宅島 6

濁った池

 三宅島と長岡(山古志)とは中越地震後、三宅島の中学校と山古志中学との間での生徒間交流が盛んに行われています。
 4年前の平成17年11月、私が最初に三宅島を訪問した時「災害(噴火・地震)で全島、全村非難した村同士色々な形での交流があるのではないか?特に子どもの交流を今後積極的に進めていこうではないか!海の三宅島と山の山古志の交流を盛んにしたい!」と三宅村教育長はじめ議長、村長と話をしさせてもらました。
 それから教育委員会の音頭で何回か中学生が行き来しており、また山古志から三宅中学校へ「錦鯉」が寄贈されています。
 今回訪問した時、たまたまタクシーの運転手さんから相談があり、「三宅中学校の山古志からもらった錦鯉が泳いでいる池の水が直ぐに緑色に濁ってしまうので、どうにかならないか?方法があったら教えて欲しい!」と頼まれ早速三宅中学校の池を見せて貰いました。

*1
 「8月はじめに山古志から中学生とその保護者を含め25名が来島するので、1週間ほど前(7月初旬)に錦鯉が泳いでいる池の水替えをしたばかりなのに、水が緑色に濁ってしまった。どうにかして澄んだ水で泳ぐ錦鯉の勇姿を山古志の皆さんに見せなければ申し訳ない!」との思いで三宅中学校のPTAが中心となり問題解決しようされていました。
 案内してもらったタクシーの運転手さんには「錦鯉のことは門外漢なので写真を撮って山古志支所に連絡し山古志支所から連絡して貰うようお願いします。」と約束して別れました。
 帰岡して早速山古志支所長に連絡すると「鯉は澄んだ水よりも濁った水の方が好きだ!心配することはないと思う。8月行った時によく話して来ますよ!」と言われホッとしました。
 中学生、そして錦鯉の交流、そんな様々な交流がどんどん盛んになることで、立派な人材が育って行くと確信しています。
 たまたま今日は山古志中学校のグループが三宅島へ向けて旅立つ日です。三宅島までの船の旅、三宅島での自然、そして島の人達の人情を一杯味わって帰って来て貰いたいと大いに期待すると同時に、次回は三宅島の人達が山古志・長岡へお見えになり私も一緒に交流できることを心から楽しみにしています。

*2

*1:右から2人目がタクシーの運転手さん

*2:三宅中学校の正面玄関で