難し過ぎる社会

 東京へ行ったり、各地を旅行すると様々な情報が目に飛び込んでくる。特に新幹線やE電の中や駅構内には「新幹線のネット予約で安くなる」とか「携帯で予約すれば便利かつ格安」だとかで一体何が本来の値段なのか?分からなくなってくる。
 数年前から宿泊ホテルはもっぱらネットを使って予約しているが、電話で予約するよりも確実でかつ格安、そして事前に様々なプランを選択することが可能なので安心して予約することが可能である。
 このように昨今の社会はいち早く先進的な技術(ネット)を活用することで「得」することができる。つまりそれができる「勝ち組」とそれが出来ない「負け組」に分けられてしまうような気がしている。
 実質商品の価格を下げることなく、安価であると思わせる商品を販売する方法のひとつが「ネット販売」であり、ネットを使うことで人件費や事務所費が大幅に節約できるのでそれが可能となっている。
 しかし、ネットを使うためにはそれなりの「知識とハードウエアー」が必要になってくるし、常に新しい様々なネット商品が出てくるので、それに対応できる柔軟性、俊敏性も必要になってくる。
 つまりこのことは、一つの商品を買うにも様々な買い方があり、その買い方次第では非常に大きな差が出てくる。
 このように氾濫する情報から有益な情報を選択し、それを利用することで得をする。益々社会は難しくなってきて、そレに対応できないと「負け組」になってしまう。
 誰もが皆幸せになれる社会ではなく、強い者だけ、頭が利く者だけが良い思いをする社会:難し過ぎる社会になって行くことを懸念している。