1,000円床屋

 先週東京に行った折、多少時間が空いたので「1,000円の床屋」を訪ねました。
 場所は地下鉄秋葉原駅から徒歩3分程の大通りに面した10坪程の店舗。
 鑑の脇の壁には「1人当たりの所要時間15分、それ以上要する場合は割り増し料を頂きます」と書かれていたので、15分以内で完了するのだと理解し、プリペイドカード発券機に1,000円を入れ発券し、待つこと10分先客の散髪が終わり自分の番になりました。
 まず、霧吹き器で髪の毛を湿らせ、その後「何センチ刈りますか?」と聞かれ「2センチ?3センチ?」とのやり取りがありましたが、実際少しずつ切って貰って、お互い納得してから散髪開始。
 最初は鋏で頭頂部を、その後電気バリカンで頭側部を刈って貰い、次に剥き鋏で仕上げ、最後は電気バリカンとカミソリで生え際を整えて完了。
 当然洗髪はなく、顔刷りもなく、そしてドライヤーでの調髪もない。電気掃除機のブラシで頭を撫ぜて撫ぜしてもらい出来上がり。僅か10分そこそこで散髪が終わりました。
 「1日何人位刈るのですか?」と聞いたところ「40人位かな?」一人でやっているのでそれ位が精一杯とのことでしたが、東京の一等地で1日4万円の売上、果たして儲けが出るのか?そして毎日40人もの頭を刈るなんて、本当に大変だなと思いました。
 このような日銭を稼せいだり、単価で商売することは大変だな〜と感じると同時に、仕事のあるなしに関わりなく、毎月決まった給料を貰えるサラリーマン家業の気楽さを感じると同時に、現在自分は有難い立場に居させてもらっているのだな〜という感謝の気持ちが湧いてきました。