隣はやっていない!

 最近仕事で家を建てる際に開発許可申請や乗り入れ申請等の手続きをすると、依頼者から「隣の家はやってないのに、何故家はやらなければならないのか?」と質問されるが、立場上「隣の家は違法行為をしている。隣は間違っている!」などと言うことは出来ないし、さりとて「隣がしてないから、貴方もしなくて良い!」とも言えず大変困ることがある。
 役所は国が定めた法律によりきちんと真面目に指導しているのだから、責める訳にも行かない。しかし、依頼主:市民にしてみればもし申請しなくても出来るのであったり、申請しなくても罰せられることがなかったりするならば、何故申請などという金のかかることをしなければならないのか?ましてや申請すればする程、役所から色々と指導され、普通であれば簡易な工事で済むはずのものが、大金が掛かってしまう結果となっている。「正に正直者は馬鹿を見る」といった感じである。
 これらの制度、法律に対して異議を挟む余地はないが、もし隣の違法行為を役所の担当者が知った場合は、是非、きちんと指摘し是正させることをしなければ世の中の公平性は保てないのではないかと思うが???
 もし指摘もせず是正もしないで看過して済むようなことであれば、そのような制度、措置はいらないのではないかと思うが???
 今回の政権選択選挙の争点は「金のばらまき的」様相を呈しており、国民に税金を再配分する仕方を争点にするのも大切であるが、いらない法律、役に立たない、どうでも良い法律・制度、そして都会と地方では対応が違ってしかるべき政策についても、東京でつくられた政策・制度が、そのまま地方に強いられているような政策をきちんと見直すという改革案を提案している政党がないことは大変残念に思う。
 いらないそして時代錯誤的な政策・法律・制度の見直しをすることで、国民の余計な負担は少なくなり、そして役人の仕事もより効率化が図ら、本来役人がやるべき仕事に集中できるではないかと思うが???