山古志の闘牛

hiroshikaro2009-11-12

 昨日は長岡市において「関東甲信静越ブロック国際化対応営農研究会」が開催され、約100名の海外農業研修生のOB・OGとASEAN研修生が参加し、山古志の闘牛、錦鯉そして復旧状況の視察と長岡市国際交流センターの羽賀友信所長から「グローカリーぜーション 食が人を育て、農を育む〜世界と日本の食文化〜」と題しての講演がありました。

山古志ではわざわざ我々参加者の為に新装オープンしました池谷闘牛場で牛の角突き2番を見せてもらいました。
 1tもある巨大な牛が角と角を交え押し合い圧し合いする姿は正に圧巻でした。勝ち負けを決めずに常に引き分けで終わるのが山古志の闘牛のやり方とのこと。

 他の島や海辺のある町で行われている勝ち負けを決める闘牛に比べると、おとなしい闘牛かも知れませんが、緑豊かでそして半年近くも雪に覆われて来た山村豪雪地帯で生活している山古志の人々が伝え守ってきたやり方ではないかと思います。
 山古志の闘牛のやり方は、争うというよりも、お互いの力を確かめ合い、切磋琢磨しながら、お互い成長する素晴らしい方法ではないかと感心しました。
 とかく、現代社会は優劣、序列をつけ勝ち組、負け組を決めてしまうことで、格差を助長している状況ですが、山古志の闘牛のやり方は、現代競争社会へのひとつの警鐘となりうるのではないかと思いました。
 山古志の闘牛万歳!