ねんきん定期便

 皆さんの所にも「ねんきん定期便」が届いているのではないかと思います。
 定期便で送られてきた資料には、これまでの加入期間と65歳から貰える老齢年金の見込額、そしてこれまでの保険料納付額等が記載されており、更に厚生年金の標準報酬月額と保険料納付額の月別状況が、加入時から現在に至るまでの全て記載されているのを見ながら、当時の仕事の状況や上司や同僚などの顔を懐かしく思い出しています。
 私の年金記録は幸いかな、落ちも間違えもないように思えますが、掛け金の割に65歳から貰える年金額が議員年金に比べ多いのに安堵しています。
 因みに、地方議会議員の年金は、毎月、議員報酬から8万円程天引きされており、長岡市もそれより多少多い額を納付しており、合計で毎月16万円余りの額を納めております。
 地方議会議員年金は、通算で12年間納付した人に受給資格がありますが、単純に12年間の掛け金は、個人での保険料納付額が年額約100万円で12年の合計で1,200万円程、そして長岡市の保険料納付金も同様で1,200万円、合計2,400万円にもなりますが、65歳から受給出来る見込額は年額で100万円のも満たないとことです。
 これまで小生が28年余り納めた国民年金、厚生年金の総額が600万円に満たないのに、65歳から貰える老齢年金の見込年額は140万円という試算額に比べると、市町村議員年金制度が如何に劣っているかが理解できるかと思います。
 「議員は年金が沢山貰えて!」とよく市民は羨ましがりますが、見ての通り地方議会議員年金制度よりも厚生年金の制度の方が、リターンが多いということをご理解頂けるのではないかと思います。
 確かに平成の大合併で市町村の数が半数近くに減少し、それに伴い議員の数が激減したために受給額が減ってしまうのは理解できない訳ではありませんが、せめて自分の報酬から天引きされて積み立てた年額を65歳から貰える制度で無ければ、「地方議会議員年金制度」は正に詐欺の制度ではないかと思いますが???