川の駅

 昨晩、長岡市民センターで「川の駅設立協議会」が開催され、長岡市内で市民活動の分野で活躍している16名の方々が集まって、長岡市内を貫流している大河信濃川に「川の駅」を設置する構想について意見交換を行いました。
 近代日本になって以来、川は使うものではなく、治めるものつまり「利水よりも治水」が優先されて来ました。その結果、川は近くを流れているにも拘わらず、市民にとっては遠い存在となっています。
 実際、小生も信濃川にEボートや筏を浮かべて川下りするには、川の管理者である国土交通省の許可が必要と思っていました。
 また、河川敷(国有地)で何かをする際には色々と規制があり、市民が勝手に利用することは任かりならないものと思っていました。
 そして、大河信濃川を泳ぐなんてことは「危険を伴う」という先入観から、近寄ってはならないと思っていました。
 「川は危険な場所だ!」「国が管理しているのだから、川での勝手な振る舞いは許されない!」のだという近寄りがたい印象を持っている市民が殆どだと思います。
 そんな川をより市民が親しめるものとし、そして、その川を通して様々な人々の交流が出来ないか?例えば、ぼうさいネットワーク等が沿川市町村で構築できないか?とい発想から具体化したのが「川の駅」です。
 川上と川下の村と町の交流、つまり、山と海の交流等を活性化することで、お互いメリットがあるのではないか?山村部と都市部の交流で子ども達の教育的な効果が上がるのではないかとのことで、既に利根川の沿川では様々なイベントや交流事業が実施されています。
 是非、そんな川を通しての交流が盛んになり、都市と地方の人間交流にとって格差のない社会の形成に発展していったらと願っています。
 今冬には信濃川の妙見堰から大河津分水までをウエットスーツを着用してEボートで下ってみようというイベントが計画されています。
 是非都合をつけて参加し、川の様子を肌で体験し、そして川中から眺める街の風景を楽しんでみたいと思っています。