栖吉地区青少年育成会連絡協議会役員会

 こんにちは!家老 洋です。
 昨晩「栖吉地区青少年育成会連絡協議会:以下協議会」の役員会が開催され8名の役員が集まり、来年度の会の運営方針について話し合いました。
協議会は「栖吉小学校区の子ども会:育成会の活性化」を目的に既に40数年活動して参りました。このように「地域的な協議会」がある地区は長岡市内でも珍しく、市内の他地域からは羨ましがられる団体のようですが、実態はというと、会議や行事のマンネリ化、そして義務化等の理由でなかなか目的通りに進んでいないのが現状です。
協議会の活動の3本柱は、
1. 情報交換の場としての年4回の「常任委員会」の開催
2. 町内の単位育成会では開催できないような地域的かつ学校的な行事である「ちびっこ相撲大会」「防災キャンプ」「武者行列」などを企画・実施
3. 育成会活動の広報宣伝誌として機関誌「すみよし」を年2回発行し、地域の育成会会員に配布し、また一般地域民には町内回覧板などを通じての広報
となっています。
既に今年は役員を中心に
1. 常任委員会2回の開催
2.花いっぱいフェアーの参加、地域健康ウオークの参加、ちびっ子相撲大会・腕相撲大会の実施、長岡高専でのワクワクサイエンスの実施、山古志でのキャンプの実施、中学生の参加による長岡時代祭:武者行列への参加、そして市民活動祭りの参加等幅広い活動を隔月毎位に実施しております。
3.来週には機関誌「すみよし」の発行が予定されております。
しかし、昨日の役員会では
1.常任委員会のあり方はこれで良いのか?
2.学校と協力行事以外の自主事業の参加者は激減したり、集まらずに中止したりしている現在、果たしてそれら自主事業を企画実施する意味があるのだろうか?
3.機関誌「すみよし」の内容もマンネリ化してしまい、行事や事業の紹介ばかりで、育成者である親の意識改革、啓蒙啓発に果たして役立っているのだろうか?
 等の疑問、意見が出されました。
実際、現在子どもが置かれている環境は、私たち親が子どもの頃に比べれば大きく変化していることは理解していますが、親は、自からの子ども時代の「子ども会活動」にノスタルジアを感じており、昔のような体験をさせたいと思うこともしばしばです。
一方、親の価値観は多様化し、悪く云えば利己化してしまい「自分の子どもは自分で面倒見るが、他人(ひと)の子どもまで面倒見切れない。もし他人の子どもの面倒を見て何か事故などあったらどうなるのか?」という心配や不安が先だってしまい、本来子どものチャレンジ精神や探求心等を育てるような活動を実施するべきかと考えますが、現在の子ども会:育成会活動は形骸化してしまい「それまでやられて来た内容の行事や事業を引継ながらやっていれば良い。所謂、温め返し的な活動が中心」という考えになっているのでは?との意見も出されました。
 私が常々「私も人の親、自らの子どもにはついつい甘くなります。また子どもは、親の言うことはなかなか聞いてくれない。だからこそお互い様の精神で、私は皆さんの子どもの世話をし、逆に、皆さんは私の子どもの世話をして欲しい!ということが育成会の精神ではないか?つまり地域の子どもは地域で育てよう!の精神ではないか?」と言い続けています。
 正直、私が協議会の役員をしてから既に11年が経過しました。これまで幸いかな大きな事故はなく、そして訴えられたりしたこともありません。「もし事故があったら?」は老婆心、言い換えれば、親の利己的な考えを隠すための言い訳には過ぎないようにしか思えません。
 逆に、活動をしてきたお陰で、子ども達には「○○のお父さん」「PTA会長さん」と顔を会わせば直ぐ分かり合える関係が構築出来、キャンプが終わる時は「是非来年も参加したいのでよろしくお願いします!」等と嬉しくなるような声掛けをして貰えたことが、これまで協議会の活動に係わって来たエネルギー源ではないかと思います。
 「親も子どもも忙しくなり、他人の子などは構ってられない!」分からない訳考えではありませんが、一人や役員ばかりに育成会の役目・重荷を負わせることなく「出来る人が、出来る時間で、出来ることをやって、将来ある子どもを地域全体で育てていく」そのために、この辺で育成会、そして「親としての役割」を考え直さなければならないと痛感させられた役員会でした。