ある作業所の方と

 1月の「全国障がい者アグリ就労フォーラムinながおか」の参加者募集で福祉や農業関係の団体や施設を回っています。
 先日は20年前に家族で障がい者のための作業所を立ち上げられ、現在パン工房はじめとする作業をされておられる方を訪ねてきました。
 「昔に比べ現在の障害者を取り巻く環境は良くなってきている。長岡市立の養護学校高等部が出来る前は、通学手段や経済的な事を考えても義務教育の中学校を卒業すればその後は家で面倒見るしかない状況だったのが〜〜、その為、市立の高等部創立前の世代:現在50代の方々は社会的に認知されておらず、未だ福祉行政の手が差し伸べられていない方も少なくない」また、「障害者自立支援法は、これまで小規模作業所として頑張ってきた自分たちにとっては、作業所の整備や職員の待遇改善に対し本制度を十分活用出来たが、世間一般の支援法の評価は悪く、近々廃案になるとのことに不安を感じている。」とのお話を伺いました。
 いつも作業者や施設を訪問しお話を伺う度に「携わっておられる方々の身を粉にしての日頃の努力で、障害者を取り巻く事業が成り立っているのだ!」ということを感じさせられます。
 効率社会の現代に於いては、障害を持っているからということで作業所や施設という箱の中に押し込めるのではなく、市民誰もが障がい者に携わり、ちょっとずつ助け合いながら、共に生きる社会の実現を目指して頑張ろうと気持を新たにさせてもらった訪問でした。