何処へ行っても閑古鳥?

 福岡空港第2ターミナル2階のショッピングモール、以前は多くの人で賑わっていたが、今回も確かに一部の場所では大賑わいであったが、一寸離れると閑散としたスペースに逃れることが出来るようになった。
 JALの破綻、ANAの赤字決算、そして地方空港の経営の難しさ!昨今の航空業界では、殆ど良い話は聞かない為か、何故かしら空港も活気がないように感じられた。
 昔のように飛行機に乗ることが珍しく、空に飛ぶと云うことで心も浮き立ち、そして夢のような早さで遠くの場所へ行けるという「ワクワク感」は、飛行機をよく利用する自分ばかりでなく、一般の市民の間でも薄れているのではないかと思う。


 そんな意味からすると空港の意味合いも変化し、免税品や高級品などの特別な物が売っている、そして特別上手いレストランがあるという印象も薄れ、只の飛行機の発着場所となってしまったような感じすらしている。
 お土産品を見ても、インターネットで予約購入した方が安く、そして運ぶ手間も無いので、ついついお土産店からも足が遠のいてしまう。
 ビジネスや旅行で疲れ切ったサラリーマンや熟年組の男性にとっては、閑古鳥が鳴くような静寂なスペースの方が良いのかも知れない。
 人の居ないソファーでゆっくり足を伸ばして、ぼんやりとテレビを見たり、新聞を読んだり出来る、こんな空間があった方が良いのでは?と考えると、賑わいの無くなった空港も、我々中年男性にとっては魅力的な場所かも知れない?