困っている人

 『金があっても無くても、困っている居る人は大勢居る』
 今日あるコミュニティの会合に参加しました。コミュニティの組合員(構成員)の方々の困りごとを掘り起こすと題して「どんな困りごとがあるのか?」「困りごとの具体的な解決方法」などについて話し合われました。
 最初、私が呼ばれたのは「お金がなくて困っている人が居るから、どうにか政治や行政として助けて欲くれないか?」との相談をされるのだと思っていました。
 しかし、参加されたメンバーは、事務局の女性の方を除けば、ほとんどが高齢者の方で、話を聞いていると「一人暮らしで雪が降ったため買い物へ行けなくなった」とか「医者に通えなくなったとか」という困りごとが中心で、組合員で動ける者が知恵と力を出してお互い助け合おうという話し合いであることが分かり、随分先進的な取り組みをされているコミュニティだなと感心しました。
 昨今の経済状況を反映してか、何でもなんでも行政の責任、国や役所がやるべきだ!という考え方が横行しています。逆に、行政が関係すれば必ず平等性や公平性が強調されために、対応がぎくしゃくしがちですが、このようなコミュニティの対応は、自助、共助であるので、自らが決め、そして納得いった者が実行するので、行政対応のようなぎくしゃく感は無いように思えました。
 社会は色々な立場、境遇の人たちが居ますが、皆でちょっとずつ力を出し合い、出来ない事を補完し合って生きていくことが、今後ますます大切になるのではないかと思いました。
 このような、役所などの行政に世話にならい「自立した個、そしてコミュニティ」を形成することを目的としたコミュニティの活動をより活性化することの大切さを教えてもらった会でありました。