猿橋川災害復旧助成事業外合同竣工式典

泉田知事の式辞

 本日午後3時より、長岡市千代栄町地内の稲葉川放水路の転倒堰の脇を会場に、約200名の関係者が集まり、盛大に竣工式典が挙行されました。
 稲葉川放水路の完成も含め猿橋川、稲葉川本川、その支川である浦瀬川や乙吉川そして下助川等の普通河川の改修工事、総工費200億円余りの事業が一通り終わったことを記念する式典でした。
 泉田知事、森市長の式辞、長島衆議院議員、菊田衆議院議員、田中参議院議員、星野県議会議員そして国土交通省の担当官からの祝辞があり、その後稲葉川放水路通水、くす玉開披、そして最後に横山稲葉川改修促進期成同盟会の音頭で万歳三唱が行われました。

 平成12年に県が示した信濃川中流域河川改修計画で30年後の稲葉川の改修計画が示され、たまたま当時、今回稲葉川放水路の建設区域となった場所は、川東中央地区ほ場整備事業を計画していたので、ほ場整備事業の取りまとめで奔走していた私は『稲葉川放水路を是非ほ場整備区域内へ!』と積極的に誘致活動をさせてもらいましたが、残念ながら建設計画が長期に亘るため、地元や役所には聞き入れてもらえず、ひとつのモデルとして計画に掲載してもらうのがやっとでした。
 しかし、平成16年に発災した7.13水害により、その建設計画が現実化し、急遽ほ場整備事業の計画に入れ込み、用地は全て、ほ場整備事業の「創設換地」の手法により生み出すこととなり、今回の完成に漕ぎ着けた経緯があります。

 用地の創設に関して地元では様々な意見が続出、買収単価、その買収費の扱い、未同意者への対応、そして底地となった用地の固定資産税や賦課金など様々な問題に遭遇、未だ全てが解決した訳ではありませんが、関係者でひとつひとつ解決しながら、本日の通水に至ったことは、深く関係してきた一人として感慨もひとしおでした。


 残念ながら、私と共にそれらに関係してきた「縁の下」の力持ちへの竣工式典への案内・参加が少なく、また竣工式典のことすら分からないという地元の方が多かったことは、関係してきた者として深く反省しなければならないと思いました。

 これまでは、公共事業の式典が政治家や役所のパフォーマンスであるのは衆知の所ですが、少しは、縁の下の力持ちに光を当てる式典であって欲しかったと思います。
 式典最後の横山益郎会長「縁の下の力持ち:代表」の万歳三唱があったので、ちょっとは報われたかと思いながら会場を後にしました。