携帯電話

コラム

　新年度が始まり、入学、就職シーズンとなり携帯電話のショップは何処もdocomo大賑わいである。様々な○○プランがあり、頭が固くなった私にとっては、何か何だかよく分からない。きちんと確認しながら申し込まないと後で大変な目に遭ってしまう。実際、月々３１５円とか４９０円とかと言っても年間で４千円、６千円にもなってしまう。また、１ヶ月、２ヶ月無料サービスとはいっても、期間中にきちんと解約しなければ、知らず知らずに料金が取られてしまっているということも、実際利用はどれくらい理解しているのだろうか？tという私もこれまで知らない内に訳の分からないサービスで料金を取られていた。加えて、請求書を見ても料金内訳なども、理解し難いように記載されているのでは？と疑いたくなる。
　携帯が普及したことで確かに便利になったが、それに掛かる経費は馬鹿にならない。例えば今年度なら導入される高校授業料無償化、公立高校で言えば月概ね１万円であるが、携帯電話の使用料は６千円から８千円位になるとのことで、果たしてこの無償化の効果が何処まで現れるのか？
　また、携帯を持った子ども達の話を聞いていると、約束事はアバウトの状況で「現場にて携帯で電話をしながら決めよう！」いう話が多く、携帯なしでは友達付き合いもできない状況だ。結局物事きちんと決めたり、咄嗟の判断をしたりすることが出来なくなってきているような感じさえしている。
　昨晩、、娘と一緒に買い物に出掛け、私が買い物に夢中になっている間に、何も言わずに隣の本屋へ行ってしまい、その後私が別の店に行ってしまった。娘は落ち会うことができず、結局私の携帯に電話をしたが、私は掛かってきたことに気づかず、娘はショッピングセンター内を探し回っていたそうで、私を見つけた時は「非常に憤慨していました。」
　このように携帯の便利さに頼り切って、本来確認しなかればならないことを疎かにしてしまい、誤解や間違いを生じてしまうことも少なくなくないのでは？と思う。
　便利さばかりに頼り切っている我々現代人の有様を深く反省しなければならないと思う。