久しぶりの実行委員会

ワークセンター千秋にて

 新年度を迎え、ユニバーサル農園芸えちご の実行員会が開催されました。
 9名の実行委員が出席して本年度の作業計画、作付計画、イベント計画等の年間計画、役割分担、皆の溜まり場づくり等について積極的に意見交換をしました。
 ユニバーサル農園芸えちご は、これまで障がい者の就労・雇用を目標に掲げて活動してきましたが、実際それぞれ忙しい立場の人間が時間を遣り繰りしながら活動している現状では、なかなか障がい者の就労・雇用といった段階までにレベルアップするには至難の業であることが分かり始めて来ました。
 また、専業で作業を指図したり、常時畑の管理をしたり、販売をするような人材なくして、障がい者の就労・雇用は難しいということも分かってきました。
 現在我々の活動の目標が「就労・雇用」から「障害のこと、障がい者のことの理解を深めること、障がい者と一般市民との交流、そして障がい者の自給自足、自立を図ること」にシフトしてきているのではないかとの指摘がありました。
 就労し満足な賃金を貰えるような障がい者は現実的には、そう多くは居ないように思えます。
 例え賃金は貰えなくても、自らの食べる物を作ることは、就労とは言わないかも知れませんが、立派な労働でり、素晴らしい活動であると思います。
 「就労→賃金→自立」というこれまでの社会的な考え方から「労働→自給自足→支えあいの社会」とう、例えお金がなくても満足感を持って自給自足のために働き、そして無理に自立するのではなく、お互い支え合い、助け合い安心して生きて行ける社会:ユニバーサルな社会を築くための活動を展開して行くのも、ひとつの道ではないかと思いました。
 ひとつの頭ではなく、幾つもの頭で考えた構想を出し合い、これまでの既成概念から離れた結論を出してい行くことは大切であると思います。
 私たちの実行委員会は、そんな話し合いが出来る素晴らしい会であると思いました。