子ども会が抱える問題

hiroshikaro2010-05-08

 昨晩、新年度初となる栖吉地区青少年育成会連絡協議会の常任委員会(12の栖吉地区の町内の単位育成会の代表者2名と協議会の役員で構成)が開催されました。
 協議会の役員選任、新年度の活動計画(相撲大会、キャンプ、武者行列、模擬店、餅つき大会)及び予算を審議、その後ワークショップ形式により5〜6人のグループに分かれ30分間、子ども会(育成会)が抱えている問題について話し合い、最後に代表者から発表してもらいました。
提案された内容は
○人数の少ない小さな子ども会は、行事のバラェティーさに欠ける代わりに、育成会役員がある程度固定化され慣れている人が多いので、フレキシブルかつ充実した企画運営が出来マンネリ化が避けられる。
○大きな子ども会は、役員が順番で回ってくるので義務的感覚で参加する親も多く、毎年同じ企画・行事となってしまいマンネリ化が見られる。終いには親が役員をしたくないということで、子どもを子ども会に加入させない者までいる。
○子どもの中にリーダー的な存在がいない。育成会の役目は子どものリーダーを養成することであり、そのリーダーを核に、子どもたちに自主的に子ども会を運営させることが大切だ。
○子どものためばかりの子ども会ではなく、関わる親も大人も皆一緒に楽しめる子ども会「親子会」にすべきではないか?
○他町内の子ども会との交流があったら良い。
○バス旅行や単なる遊び的な行事が中心で体験的な企画がめっきり少なくなった。
○「子どもたちにどうなって欲しいか?」を考え、子ども会を運営していったら?
○町内単位ではなく地域全体(小学校区単位)として子どもたちをどう育てていくべきか考えるべきである。
○情報だけに頼るのではなく、実際子どもたちに触れて、関わって、子どもの様子を見ながら子ども会の運営をしていくべきだ。
 以上、様々な意見が出されました。


 全体を通して感じられたことは
○リーダーがいないという問題は、我々親の世代の方が深刻である。役員を受けてくれる人がいないので、ジャンケンで役員を決めるのはどうか?
○義務的に役を受ける親が多く、ただ自らの役割をこなせば良いとの考えでは、会は活性化しないばかりか、どんどん衰退化してしまい、ついには「子ども会、育成会なんか要らない論」につながっていく。
○誰のため、何のための子ども会、育成会なのかを再度皆で確認すべきである。
○親、子どもが一堂に会して、様々な情報、問題、悩みを話し合うことは非常に大切である。
 いずれにしても先ず我々親が、リーダーシップを発揮できるようしっかりしなければ、子どものリーダーなどは育たないと思います。
 「親の背中を見て子は育つ」「子は親の鏡」という諺がひしひしと感じられた会合でした。

 昨年までは参加者皆で話し合っており、参加された方々の話す機会はほとんどありませんでしたが、今回少人数でのワークショップ形式の話し合いで、参加された方は2時間という長い〜時間でしたが、多少は有意義に感じて帰っていって貰ったのでは?と期待しました。