迷走する政権

 沖縄の普天間基地移設問題に対する現政権の迷走ぶりは正に、昨日放送された「NHK大河ドラマ竜馬伝」の江戸幕府の対応になぞらえて見た。薩長や土佐、幕府、朝廷と国内でワイワイやっているが、決してアメリカやフランス、イギリスと本音を言い合うような交渉を持とうとはしなかった。鎖国を200年以上続けていた当時の状況では、これらの対応も仕方ないと見るが、現在の日本と云えば、これまで世界第2の経済大国、国際的にもしっかりした地位を築いて来ているにも拘わらず、いざ外交、特にアメリカや中国、そしてロシアなどという大国となると、なかなか本音が言えるような状況ではないようだ。県外移設どころではなくまず国外移設をしっかり主張してから交渉に入ったら良いのではないかと思うが?
 日本の政治は未だ幕藩体制同様、中央集権的な発想であり「中央が言えば地方が従う」というような昔の考えがまだ鳩山首相の頭からは抜け切れていないようだ。そういった意味からすれば、沖縄県知事や名護市長、そして徳之島の3町長の断固反対の態度は、地方分権地方主権的な考え方が普及してきたという感じである。
 今の日本の閉塞感を払拭するには、日本がもっと外国、特にアメリカや中国、そして北朝鮮に対して毅然とした態度、対応を取らなければならないと思う。また、そうすることで日本人の気持ちは多少は晴れやかになるのではなかと考えるが?