難し過ぎる補助金

hiroshikaro2010-05-11

 昨年度は地元の田んぼ総受益面積3.1haの内、1.5haを1,350万円の予算で「県単ほ場整備事業」を実施しました。 総予算の内地元負担は30%の405万円、県は40%の540万円、そして市は残り30%の405万円を助成してくれる事業で、米の値段が低迷し農家所得も減少する中、県と市が70%を助成してくれる本当に有難い事業です。
 しかし、その予算を執行するには様々な決まり、規制があり、細かい所まで気を使う、或いは熟練した者でなければ上手く執行できない代物です。
 工事の設計から、委託業者の指名、競争入札、計約、そして経費執行まで、それぞれ細かい規定があり、それを逸脱するるような使い方は問題外の外。県、市の担当官に事細かに検査されました。
 事業、予算執行をして来た自分は、担当官から完了検査を受ける時は、正に面接試験を受けるような気分。全うに執行したと思っていても、担当官に実績報告書や帳簿ををじ〜と睨まれると、何かおかしなことをしてしまったのでは?と不安になります。1時間余りの検査が終わり、大過なく終わると本当にほっとします。
 いずれにしても検査されるのは良い心地のものではありませんので、可能であれば、このような面倒な仕事は、公務員を上がった人(退職した人)にやってもらった方が問題ないのだが?と思う考え方が、これまで天下りを横行させてきたひとつの原因ではないかと思います。
 天下りをなくするためには、このような補助金制度の在り方をまず見直すべきであり、現場の人がもっと使い易くすべきであると考えます。逆に使い易くすれば、民間人は訳の分らないことに使ってしまうのでは?との不安も過りますが、公務員の給料が高いと言われる続けている現在、民間人のモラルを信じてもっと任せても良いのではないかと思います。そうすれば、公務員の仕事量も減らすことが出来、行政改革に繋がるのではないかと思いますが???