四川大地震の日

hiroshikaro2010-05-12

 今日は長男の誕生日、思い起こせば2年前、未曾有の大被害をもたらした四川大地震が発生した日です。しかしながら、今の中国からの情報は上海万博の話題が中心で、現在の被災地の状況は残念ながら伝えられて来ません。
 被災しなかった人たち、或いは直接関わっていない人たちにとって、今日という日が四川大地震という記憶は非常に薄くなって来ていると思いますし、災害は時間と共に風化してしまいます。しかし、当事者にとっては一生忘れられない大きな記憶として残っているはずです。
 地震で家族や大切な人を亡くしてしまったこと、あの大きく恐ろしい衝動、電気もない寒い夜のこと等、嫌な事、辛かったことは直ぐにでも忘れてしまいたいものですが、長岡では、毎年中越地震のあった10月23日は、亡くなられた方々の冥福を祈り、辛かった記憶を風化させてはならないと記念式典を開催しています。

   ※崖の中から奇跡的に子どもが助けられた妙見現場

   ※山古志の水に沈んだ住居
 しかし、どうでしょうか?例えば、人間自らの過ちで起こしてしまい、多くの人が犠牲になってしまったような戦争:人災は、決してその過ちを忘れてはならず、その過ちを後世に伝えていかなければならず、今そして将来の教訓としなかればならないと思いますが、自然災害:天災などの記憶は、その対応さえしっかり確認すれば、嫌な、そして辛い思い出は忘れ去っても良いのではないかと思うのですが?
 中越地震から5年半経った今、「地震の山古志」「中越地震の長岡」という記憶から、そろそろ脱皮する時期ではないか?と考えた四川地震の日でした。