盛り上がらない参議院議員選

 参議院議員選挙まで今日も入れてあと5日。
 3年前は民主党の現職議員が2名出馬したこともあり、県内の選挙戦も盛り上がり、公示前の公開討論会が開催され、それぞれの立候補予定者からの考えを聞く機会がありましたが、今回は首相交代というドタバタ劇の後での選挙戦ですので、このような企画も無かったようで、個人的にもそして全体的にも盛り上がらない選挙だな〜と感じています。
 最近マスコミを賑わせているのが「相撲界の野球賭博」そして「サッカーワールドカップ」で、日本国民にとっては大切な選挙は第3番目のように感じています。
 三権分立の三権に次ぐ第四の権力と云われるマスコミの心意気は何処へ行ったのか?或いは「何か強力な力が働き、国民の目を選挙戦に向けさせない思惑があるのか?」と勘繰りたくなる程、盛り上がりに欠けているように感じます。
 
 昨日の朝刊に漸く選挙公報が織り込まれ、じっくり読ませてもらいましたが、比例代表選出議員の選挙公報は、党としての主張がきちんと掲載されていないものが多く、しかも立候補者の写真と名前だけが掲載されている党もあり「こんな訳の分からない情報で選挙ができるのか?」と呆れ果てています。

 そして昨日は、「期日前投票前回を多少下回る!」というマスコミ報道がなされましたが、17日間という長丁場の選挙戦で、半ばを過ぎたばかりで、しかも公報も出ていない状況で、どのような判断で期日前投票に臨んでおられるのか?と思いました。
 投票率を上げるために導入された期日前投票ですが、立候補者のことも良く理解しないで投票へ行くという国民的行動志向は、全く理解できません。特に末端選挙と云われる地方議会の選挙であればある程度は理解できますが、大選挙区参議院議員選挙の場合は、なかなか立候補者に会ったり、直接話を聞いたりしたこともないのに?どうして投票できるのかと思います。
 『人よりも数、政策よりも足し算引き算』が大切なのが国政選挙なのか?
 日本の政治は一体何処へ行くのか?
 自民党が悪い、民主党が悪い、○○が悪いと足の引っ張り合いをするのではなく
 累積の借金高が過去最高の今、国家存亡の危機に直面しているという現実考えた場合、超党派の体勢でこの危機を乗り越えられるような立派な指導者を誕生させるような選挙であって欲しいと願う今日この頃です。