民生委員推薦会

 毎年この時期に開催されております長岡市民生委員推薦会に出席しました。
 本年は3年任期の民生委員の改選年度に当たり、これから12月1日に改選日に向け、市担当課、そして推薦母体である町内会や地区の民生・児童委員協議会の関係者には大変ご苦労を掛けるスケジュールとなっております。
 現在もそして改選以降も長岡市には民生委員が493人、主任児童委員が61人の計554人が活躍されますが、最近はなかなか引き受けてくれる方が少なく、定員を確保するのも一苦労です。

 民生委員の身分は、「社会奉仕の精神を持って、常に住民の立場になって相談に応じ、及び必要な援助を行い、もって社会福祉の増進に努める」となっています。 

 民生委員は、県知事の推薦によって、厚生労働大臣がこれを委嘱するとなっています。市の民生委員推薦会は、県に民生委員を推薦するための組織でありますが、推薦会の委員を3年務めさせていただいた私は、推薦会は、民生委員が抱える様々な問題や悩み等を聞き、それらを県、国へ上げるのことも役目であると考え、以下の質問・意見を述べました。

1.民生委員の方々から定数の増員を要望されているにもかかわらず、県も国も予算の問題で増員を認めないのはおかしいのではなか?もっと増員に関して推薦会として国県へ要望して欲しい。。

2.家族制度が崩壊し、そして地域コミュニティもどんどん薄れていく中で、高齢化の進展、そして児童問題が多様化する中での民生委員・主任児童委員の役割は、ますます増加しているのに、行政も政治も逆方向に進んでいるのではないか?

3.現在民生委員に支給される年間活動費は、124千円で1月当たり1万円となっていますが、この積算単価はどうなのか?
 この活動費で、平均1日1時間、1週間で7時間程度活動して欲しいという行政サイドの期待、そして守秘義務や政治活動等規制されたり、そして奉仕的な精神をもって公平に人の面倒を見なければならないというような大変な職務を考えると、この活動費・手当てが余りにも低過ぎるのではないか?増額は出来ないのか?

4.推薦書の様式が旧態已然のものとなっているので、より現実に合った様式に見直すべきではないか?

 等と一人でたくさんの質問・意見を述べました。
 市民からと遠く離れた国や県のお役人が、現場の声をなかなか聞き入れない体制、そして選挙目当ての一寸理解しがたいような政策・施策が優先され、縁の下の力持ちでがんばっておられる方々の努力をきちんと評価しない政治家、現在の行政制度、そして県と国の政治家に毎回失望を感じる推薦会です。
 今回も、市の担当者へ「ガーガー」言ってばかりいる自分自身を反省すると共に、県、国の担当者もこの会に同席しいろいろと現場の話を聞いてもらいたいとも思う推薦会でもあります。次回の推薦会は、9月に開催されますが、今回発言したことが少しでも県、国へ届き改善されることがあれば、やりがいも感じますが---?