子どもが主体的に取り組む手立て?

hiroshikaro2010-07-10

 昨晩の栖吉地区青少年育成会連絡協議会の常任委員会で、標記のテーマについて4グループに分かれ話し合ってもらいました。
 結論から云うと「子どもたちに考えさせ、子どもたちに実行させ、大人はそれを見守る。」そのことが大切であるということは、参加した大人誰もが思っていることでした。
 しかし、現実はどうか?「大人が考え、大人がお膳立てをして、大人が中心になって実行する。子どもはお客さんであり、参加者」それが今の子ども会の実情ではないかと思います。
 大人は、子どものこと以上に自らの時間、手間暇を考え「子どもにやらせるよりも自分でやった方が早い!」[子どもに考えさせるには、それなりの時間がかかる!」「自分でやるのは大変だけれど、子どもにやらせるよりは簡単」と考えてはいないか?
 とにかく、時間に支配されている現代では、そのような大人の行動を否定することはできませんが、「それなりの時間とは一体どれだけなのか?」ということを突き詰めることなく、只、子どもにやらせると時間がかかる、上手くいかないであろうと思い込み、大人の企画を強制しているのではいないか?と思いました。

 昨年、小学生中心の子どもたち20数名を連れて「山古志のあまやち会館キャンプ場」で1泊2日のキャンプをしました。毎年参加してくれる常連も居るので、キャンプの企画も毎年新しいものを取り入れ頑張っているつもりです。
 10キロを超える「山古志震災被災地巡り」「蓬平温泉観光まつりの見学」「ビンゴゲーム」など、きっと子どもたちが喜んで呉れるだろうと、いくつかの企画を実行しましたが、お別れ前の反省会で何が一番楽しかった?と聞いたところ。
1.「飯盒炊飯の際の焚き火」

2.「暗い中山隧道の探検」

3.「ロッジでの夜のお話し」

4.「キャンプ場脇の崖の上り下り」
 と私の期待していた答えは返って来ませんでした。どれもこれも大人が企画し実行したものではなく、子どもたち自らが考え行動したことばかりです。
 家庭でも、学校でもそして地域でも「時間」と「安全」という概念によって、
 子どもだけで企画・実行させること知らず知らずの内に否定してはいないか?
 子どもにとって良いことと云いながら、実は大人の都合や見栄で子どもを縛り付けてはいないか?
 今回発表した「楽しいサマーキャンプ」の内容ももう一度検討しなけれならないと再認識させられた会議でした。