列車人身事故

上野駅での混雑

 昨年の今頃も同様なブログを書いたのですが、この1週間3回山手線に乗る機会がありましたが、その内2回は人身事故の為電車がストップ、昨晩はお陰で帰りの新幹線を2つも乗り過ごしてしまいました。
 東京では人身事故で電車がストップするのも日常茶飯事となったようで、乗客は不満も云わず、黙々と携帯に向かってメールを打っていたり、ウエーブで事故情報を入手したりして、どう動くのがベストなのかを調べているようでした。
 昔みたいにその線が停まったからといって、ただ不平不満を言って待つのではなく、地下鉄はじめ様々な新経路が出来たので、素早く影響を受けない線に乗り替えて行動していました。
 このような東京人の瞬時の対応に驚くと同時に、人身事故に何の疑問も持たなくなり、一体どういう状況の人身事故なのか?などという情報も殆ど報じられなくなり、毎日何人もの人が「飛び込み自殺」や「ふらつき落下」で命を失っていることの大事に気付かなくなってしまったのでは?とちょっと恐ろしくなりました。
 浜松町発羽田空港行きのモノレールは、ホームからの落下?飛び込?を防ぐための防護壁が整備されましたが、その防護壁は人の命を守るためのものであると同時に、人身事故による電車停止による損害回避の為のものであるとも思われます。
 防護壁のような物理的な対策も大切ですが、自殺等しなくて済むような社会環境づくり、所謂精神的なケアー対策がより重要に思われますが、このような社会の病はなかなか簡単に治せるものではありません。
 しかし、緑多い人間味がある地方へ行くこと、そこで暮らすことで、その病は一寸は良くなるのではないかと思いますが?そんな地方へ行く余裕すら持つことのできない、今の大都市での生活環境に大きな疑問を感じさせた「列車人身事故」でした。