車中での携帯電話?

 公共施設や交通機関の車中では、携帯電話の使用は禁止されている。
 携帯電話普及時、一部の人の周りの人たちに対してのマナーの悪さから、これらの使用が禁止されたのが経緯かと思う。
 しかし、実際携帯電話の便利な所は、場所を問わず話が出来ることなのだが?最近はその利便性よりも、マナーが第一となっているようで、決してそのことを否定する訳ではないが、一寸度が過ぎてはいないかと思う。
 何故なら、電話を掛け、そこにいない人と話をするのは「ダメ」で、同席する仲間と話すのは「可」、それも辺りを構わずに大声で話すのは???
 先日早朝の新幹線で上京した際、ディズニーランドツアーに参加した複数の家族連れと同じ車輌になった。子ども達ははしゃぎ、賑やかにしていた。
 一方新幹線の車中は「居眠り休憩する場」と考えている通勤やビジネスで新幹線を利用している人は、その賑やかさが面白くない様子で、何人かは、子ども達を睨みつけたりしているのを垣間見、ちょっと位はしゃいでいてもいいのでは?と子どもよりの気持ちになった。
 子ども達、そしてその子どもを連れてディズニーランドへ行く人たちにとっては、ワクワクどきどき、車中から盛り上がるのは当然かと思うが、そんな盛り上がりも寝ている人の安眠を妨げてはいけないとの配慮から、徐々におとなしくなっていったのを感じた。
 これらの現状を解決するには、それぞれ棲み分けをすればということになるが、禁煙、喫煙の棲み分けでも分かるように、最終的には棲み分けされることで、喫煙車は廃止され、終いには喫煙が社会悪のようになってしまう。
 つまり、棲み分けされることで、最終的にはどちらか一方が消滅させられてしまう傾向にあることを考えると「居眠り車輌」「ワイワイ車輌」というような棲み分けには賛成しがたい。
 お互い相手の立場を考えながら、配慮しながら行動することが大切であり、公共的権力で禁止をするのは、常日頃から備えているべきである「他人への配慮」を忘れさせてしまう行き過ぎの処置ではないかと思うが?
 車中での携帯電話の使用も、禁止するのではなく「配慮ある使用をお願いする」に変更してもらえれば、日本社会ももう一寸ストレスのたまらない、楽しく明るい社会になるのではないかと思うが?