ねじれ政党:民主党の代表選挙

 予想していた通り、菅さんが勝利したが、党員サポーターのポイント比は5:1なのに、地方議員によるポイント比は6:4そして国会議員によるポイント比は5:5。
 市民から離れる程、ポイントの比率は拮抗し、政治家小沢一郎の力が、及んでいる現場では、小沢一郎が強かったということが理解できる結果だと思う。
 選挙とは一体何か?
 地方議員、国会議員そして今回の代表選挙も含め、日本の選挙の趣旨、目的が間違っているのではないかと思う。

 ☆では、選挙の制度がおかしいから趣旨・目的がぶれてきたのか?
 ☆或いは、その選挙制度を定める政治家が自らの利益(例えば当選)を誘導するがために作られた制度だからおかしいのか?

 選挙の本来あるべき姿をこの辺で見つめ直してみなければならないと思う。
 本来選挙は、市民の意見を代弁してくれる人を選ぶのであって、個人の利益を代弁する人を選ぶのではない筈なのに? 
 現在の国会は「衆参ねじれ国会」と言われているが、代表戦の一般市民と国会議員のポイント比率を見るにつけ、今の民主党は正に「ねじれ政党」であると言えるのではないかと思う?
 そのねじれをどう捉え、正常に戻すかが菅さんに期待されることではないかと思うが、ねじれを意識しておらず、豪腕に期待し、自らの出世を願っている国会議員では、どうにもならないと思う。
 一層のこと新たなに公職選挙法を定め、国会を解散し、真に政治的資質をもった国会議員を選挙することが必要ではないかと思わせる代表戦であった。