地方議会の首長への請願

　９月議会で「子宮頸がん予防ワクチン接種への公費助成に関する請願」が提出され、所管する文教福祉員会では採択、しかし本会議では、起立採決により採択ではなく「継続審査」となり、結論は次回の１２月議会に持ち越されることになりました。
　私は、継続審査に賛成で起立しました。その理由は、請願趣旨に疑義がある無し以上に、これまでの請願の宛先は、国つまり国会や政府宛てのものが殆どであり、残念ながら市議会で慎重審議し国会や政府に上げていたにも拘わらず、請願に対しての回答がある訳でもなく、正直「糠に釘」といったのがこれまでの印象でした。しかし、市議会内での議論は貴重であったと評価しています。
　今回の請願は、市長宛ての請願でしたので、議会審議を経た請願を受ける市長が「国会や政府の様に、請願に対して何も回答しない、具体的な対応もしないのであれば、議会としてどのように対応すべきなのか？」この点が議会内できちんと審議されておらず、方針も決まっていなかったのが継続審査に賛成した第一の理由でした。
　もし、今回の請願が議会で採択され市長に提出されたとするならば、市長は即座に公的情勢を予算化するなり、何らかの具体的対応をしないのであれば、新年度予算案を議会としては否決する位の重みのある請願採決となるのではないかと私は思っていますが？ある議員は「請願の趣旨を市長に理解してもらえれば良い！」のだという考えとは大きな隔たりがあります。
　そういった意味では、今回の請願は、我が長岡市議会に一石を投じた重要な請願であったと思います。
　１２月本会議開催までの休会中に、市長宛ての請願について議会としてどう対応すべきなのかを良く審議し調査しなければならないと思います。