越後ごぜ

金川さんと横川さん

 地元の敬老会に招かれアトラクションで越後ごぜの伝承芸が披露され、昭和年代初期、毎年同じ時期に地域を回わり、歌や演奏そして掛け合いを漫才を披露して、お金やお米を貰いながら生きていた盲目のごぜの生き方を教えてもらいました。
 私の祖父の叔母も独りごぜで群馬県や県内を回っていたとのことで、幼くして生母を亡くした父は、このごぜ婆ちゃんに育てられたという話も聞いたことがあります。
 昔、障害のある人たちが生きるのは並大抵の苦労ではなかったと思います。きっと生まれながらにし障害があるとこの理由でいじめられ、差別されたじだいであったと思いますが、それにも負けずに強く生き、一芸を身に付け、地域を歩き、そして地域の方々に歓迎され、自立していたごぜの生き様は、正に壮絶であったと思います。