決算審査特別委員会

 昨日から明日まで、平成21年度分 決算審査特別委員会が開催されています。
 ご存知のように市町村の事業予算は、市単独予算だけではなく、国庫補助金、県補助金、県支出金等、国県の予算が相当額充当されています。その補助の割合は事業により、また支出官庁により千差万別であり、それぞれ計算式が違っているので、市の予算額、決算額を見ただけでは、その事業全体の総事業費は分からない、読めないものが相当数あります。
 例えば、県営ほ場整備事業ですと国が50%、県が30%、市が10%ですので、市の予算が1,000万円であれば、ほ場整備事業の総事業費は一億円となります。しかし、決算委員会では、国県市の負担割合については説明されませんので、総事業費は分かりません。
 このように農林水産業費の中の「農地費」の項目で、平成21年度の長岡市の農地費総額及び内訳は分かりましたが、実際のところ長岡市全体で国県の補助金や支出金を合わせた土地改良事業の総事業は幾らか?その額を教えて欲しいと質問しましたが、回答はありませんでした。
 『平成21年度は、長岡の土地改良事業(ほ場整備、農道整備、用排水路の整備等)に一体いくらの予算が投下され実施されたのか?前年度と比較して総額が増えたのか?減ったのか?そのことが決算の審査の際に大切なことではないか?』と質問しました。
 我が長岡市の森市長は、現在全国市長会の会長をされておられ国県の予算情報は沢山入って来ます。是非、長岡市にとって有効かつ有意義に利用できる補助金や支出金をしっかり活用してもらい、長岡市の持ち出しが少なくても、大きな仕事が出来るよう、これまでも、そして、これからも頑張って貰えたらと大いに期待しております。
 現在補助金制度を廃止し、一括交付金制度へ移行しようとの動きですが、果たして何時このことが実現するやら?
 地方経済は冷え切ってしまい東京との格差がどんどん大きくなっています。長岡の税収も落ちる中、如何にして中央の金を引っ張って来るかが、地方の首長(県知事、市町村長)の力の見せ所かと思います。