[コラム]変わらぬ風景

 今日は父の一周忌、家族で集まり夕食を共にし、父の思い出話しをしました。
 「もう父が亡くなって1年も経ったのか?」という思いと「父が残した多くの思い」に家族皆感慨と感謝の念を抱きながら一周忌を過ごしました。しかし、時が経てばその思いも語られなくなり、人の記憶はどんどん薄れてしまいます。
 実家のトイレの窓からは築70年近く経った隣家の家を覗く事が出来ます。我が実家も既に築60年経ちますので、子どもの頃と同じ、変わらぬ隣家の風貌を見ると、幼かった頃の思い出が蘇ってきます。
 小学校5年生の時にその隣家を水彩画で描き県の絵画展で入選したことを思い出し、その頃と余り変わっていない隣家の風景に気付き「人は死に、建物は朽ちるが、山は変わらない!」という思いを新たにしました。「人生の儚さ、人工の脆さ、そして自然の偉大さ」を感じた父の一周忌でした。